ご挨拶・写真集 》2025年
樹も草も しづかにて梅雨 はじまりぬ 日野 草城
5月下旬から梅雨に入ったかのような曇りや雨の日が続いていましたが、6月11日にようやく関東甲信越地方が『梅雨に入ったとみられる』と梅雨入りが発表されました。それでも昨年より10日も早い梅雨入りとのことです。今騒ぎになっている米にとっては大切な雨の季節ですから、あまり快適とは言えないこの期間ですがエアコン等をうまく活用してやり過ごすしかありません。目をグリーンコープ南大沢の構内に移せば、構内の緑地の白い花の雑草がハルジオンからいつの間にかヒメジオンに入れ替わる中、黄色いブタナがアクセントを添えて中庭を彩っています。そして、この季節の主役であるアジサイも構内の各所で咲いています。また、ツツジなどの植栽の足元にはドクダミの白い花が縁取りするかのように取り囲んでおり、目線を落とせばニワゼキショウやアカバナユウゲショウなどの多種多様な可憐な花が咲いています。また、GC北側遊歩道の花壇では日日草などの夏の花が咲き誇り、道行く人の目を楽しませています。部屋にいても耳を澄ませば構内に住み着いているのではないかと思われる鶯の綺麗な囀りが一日中聴こえ、さらにガビチョウも色んな鳴き声で自己主張するのが聴こえてくるのも一興です。
若葉濃し雨後の散歩の快し 杉田久女
雨が止んだ時には近くを散策するのも楽しみです。GC周辺や遊歩道などは緑が濃くなり、アジサイやこの季節の多くの花があちこちで楽しめます。また、人だけでなく配達をしているロボットにも出会えるかもしれません。以前からグリーンコープ南大沢周辺でも時々人と一緒に動いてる自走ロボットを見かけていましたが、5月中旬から人が付かない屋外型自動走行ロボット「LOMBY」で商品を届ける実証実験が、セブンイレブンの南大沢2店で日本で初めて開始されています。南大沢は坂道が多く、入居開始から40年以上が経過して高齢化が進んでいるので、地域の高齢者の利便向上と、買い物に伴う移動時の負担の軽減につなげるのが目的としているとのことですが、車道と分離された遊歩道が地域内に張り巡らされていることや、南大沢スマートシティ協議会と連携できるので選ばれたものと思われます。犬を散歩させている人に混じって、ロボットが働いている未来の姿を見かけるのも楽しいものです。
湿度の高い雨の日が多いこの季節を上手に乗り切り、この後に訪れる猛暑に備えましょう。
梢ふむ道に辛夷の白きかな 加舎 白雄
季節が冬から少しづつ春に向かって進むにつれて、常緑の木々も山茶花の赤い色から、いつの間にか椿の赤や白に移っています、落葉で寂しくなっていた高木もコブシやハクモクレンなどの白が最初に目立ち始めるような気がします。今年もマスコミでは早くから開花予想が報道されていましたが、東京の開花日は3月24日となり、満開日も30日で平年と殆ど同じ日になったようです。夏日になったり冬日になったりの繰り返しで早くなったり遅くなったりしていたが、落ち着くところに落ち着いたようです。満開+してから寒い雨の日が続いたおかげで、その後も長い間満開の桜が楽しめています。
ちらちらと老木桜のふぶきかな 阿波野 青畝
南大沢も開発されて40数年が経ち、最初に植えられたソメイヨシノの多くが老木となり、柏木小学校や、南大沢中学校の南側遊歩道にあった桜並木の殆どの桜が枯れて撤去され昔の姿を留めていません。それでも残っている老木の桜が健気にきれいな花を咲かせ、道行人の目を楽しませています。グリーンコープ北側の遊歩道の枝垂桜も当初に比べると寂しくなってはいるが、相変わらず綺麗な花を咲かせ道行人が、足を止めて眺めています。構内の桜もダメになったものも有りますが、まだまだ元気に多くの花を咲かせ、構内を彩っています。
駅側のGC出入口前の花壇も多くの花が今が盛りと咲き誇り、チューリップも咲き始め賑やかになって、毎日の散歩の保育園児や通りかかる老若男女が足を止めて眺めています。
グリーンコープ南大沢は、構内の樹木の剪定も終わってすっきりして新年度を迎えています。これから当分の感は三寒四温で春となるでしょうが、その後には、これからも続くであろう地球温暖化の影響で厳しい猛暑となることが予想されます。この南大沢の素晴らしい環境の中で、短い最高の季節を散策などで大いに楽しみましょう。
しつこくも春寒き日の続きけり 高浜 虚子
暦の上では立春が過ぎれば春ですが、まだまだ寒い日が続き、しかも南大沢では一番寒い日や雪の降るのも立春が過ぎてからの方が多いようです。また、今年は早くも花粉が飛散し始めています。今年の予想では例年の1.2倍で過去3番目に多かった昨年と同じ程度になりそうです。街行く人も多くの方がマスクを付けています。インフレエンザや新型コロナの予防と区別はつきませんが、皆さん気を付けているようです。
山茶花の匂ふがごとく散り敷ける 日野 草城
グリーンコープ南大沢では、駅側入り口前の遊歩道の「花壇」では、ビオラ・葉ボタン・金魚草・ノースポール・ラナンキュラス・アネモネ等が道行く人の目の保養になっているようです。また、GCの植栽や垣根の山茶花も昨年から長い間赤い花を次から次に咲かせ続け、皆さんの目を楽しませています。そして耳には、構内に沢山いるスズメの囀りや、ガビチョウの豊かな声量の鳴き声、ヒヨドリの鋭い声、さらに耳を澄ませば、尾根緑道から最近近くの清水入緑地にまで進出してきたコジュケイの独特の鳴き声も聞こえて来るようです。
多くの居住者が良く利用していた三井アウトレットパーク南大沢のB街区が1月に閉鎖されました。毎日の買い物をしていたサカガミ、花壇の花の調達先であったザ・ガーデンや何かの時には利用していたレストラン等が無くなり不便を感じていますが、2027年に「にぎわいの継続と発展」をコンセプトにリニューアルオープンするのを楽しみに待ちましょう。
GC南大沢では、2月に「もちつき大会」も行われます。居住者の子供たちだけでなく、GCから巣立っている子供たちやその子供たちや、家に籠り勝ちな年配者も顔を出して賑やかな光景が見られます。まだまだ寒い日も続きますが、周辺の木々は新芽を伸ばし、蕾を膨らませています。この恵まれた環境を大いに楽しみましょう。
新年あけましておめでとうございます。
令和7年の新年を迎え、ご挨拶を申し上げます。
昨年は、世相を表す漢字が、「金(きん・かね)」が、選ばれましたが、オリンピックや様々な分野での日本人の活躍と政治の裏金問題などの影を表す「かね」が、クローズアップされた年でした。コロナ禍以降、落ち着きを取り戻しつつありますが、世界情勢も、ウクライナ問題や、中東の紛争、災害や異常気象などによる物価高など、生活に関わる様々な問題が、発生しております。
管理組合の出来事としては、24年3月に大規模修繕工事が、終了しましたが、引き続き次期の大規模修繕計画の策定や、住み良い環境を作るべく継続検討案件の協議等、難問が山積しており、管理組合業務の忙しさが、あらためて身に染みた1年でした。他、南大沢夏まつりへの参加、クリーンデーの実施等、全体的には、順調に推移しておりますが、引き続き皆様のご協力を、宜しくお願い致します。
令和7年元旦
多摩ニュータウン グリーンコープ南大沢管理組合法人
理事長 永田 浩一朗